ピラティスとヨガの違いは?
こんにちは!今回はピラティスとヨガの違いについて解説します。
「ピラティスとヨガとの違いがわからない」「どちらを始めたら良いか悩んでいる」とおっしゃる方は意外に多いです。
そこで本記事では、ピラティスとヨガの成り立ちからその違いについてご紹介します。
ピラティスの歴史
ピラティスは、1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティス(Joseph Pilates)によって開発されたエクササイズプログラムであり、ピラティスメソッドとも呼ばれています。
ジョセフ・ピラティスは、1880年にドイツで生まれました。彼は幼少期から病弱で、自分自身を鍛えることで健康を取り戻そうと試みました。彼は、ヨガ、柔術、体操、ボクシングなど、多様な運動法に触れ、それらを独自に組み合わせた運動法を開発しました。
1912年にピラティスはイギリスに移住し、第一次世界大戦中には戦争捕虜の健康管理に携わりました。この経験がピラティスの運動法を洗練させる契機となりました。彼は、病気や怪我を持つ人々のために、床に寝そべってできる運動法を開発しました。ピラティスは、この運動法を「コントロロジー」と名付け、自身のスタジオで指導を行いました。
現在、ピラティスは世界中で人気があり、フィットネスクラスや専門のスタジオなど、多様な場所で教えられています。また、医療分野でも、慢性疾患や怪我のリハビリテーションにも使用されています。
ヨガの歴史
ヨガは、紀元前3000年頃からインドで始まったとされ、ピラティスと比べると非常に長い歴史を持ちます。
古代インドでは、ヨガは哲学的な練習として始まりました。古代の聖典『ヴェーダ』には、ヨガの基本的な原則や実践方法が記載されています。その後、ヨガは、紀元前5世紀に書かれた聖典『ヨガ・スートラ』でより体系的に体系化されました。この聖典では、8つの階層からなる「アシュタンガ・ヨガ」と呼ばれる体系が提唱され、現在も広く実践されています。
ヨガは、古代インドの精神的、哲学的な実践として発展しましたが、19世紀には、西洋の興味を引き、ヨーロッパにも広まりました。20世紀には、インドのヨガの大師たちがアメリカに渡り、ヨガが西洋でますます人気を集めるようになりました。
現在、ヨガは、健康的な生活を送りたい人、ストレスを解消したい人、心身のバランスを取りたい人、また、スポーツ選手やアスリートなど、多くの人々に支持されています。
また、様々なヨガの流派やスタイルがあり、アーサナ(ポーズ)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、ダーナ(瞑想)など、様々な要素が含まれます。ヨガは、身体、心、精神の健康を促進するための総合的なアプローチであり、世界中で人気があります。
ピラティスとヨガの違い
ここまでそれぞれの成り立ちについてご紹介してきましたが、どちらも呼吸と運動を組み合わせて心と身体を整えていくためのエクササイズメソッドであることには違いがありません。
ピラティスとヨガの最も明確な違いは、ピラティスが体幹を強化することに重点を置き、身体のバランスや慢性的な痛みを改善すること対し、ヨガは身体、心、精神のバランスを取ることに重点を置き、ストレスや不安を緩和し、心身の緊張を和らげることに役立ちます。
ピラティスかヨガか・・どちらが良いか迷う方へ
ピラティスとヨガ、どちらに優劣があるわけではもちろんありませんので、ご自身の目的に合わせて選んでみてはいかがでしょうか?
こんな人はピラティスがおすすめ
- 姿勢を良くしたい
- 肩こりを治したい
- 腰痛を改善したい
- 運動不足を解消したい
- ダイエットしたい
こんな人はヨガがおすすめ
- リラックス効果を得たい
- 身体と一緒に心のバランスを整えたい
- 呼吸法や瞑想のテクニックを学びたい人
最後に
いかがでしたでしょうか?
ヨガについては本スタジオではレッスンできませんが、もしピラティスに少しでも興味を持たれたら是非体験レッスンにお越しください!